総代理店とは?代理店や取次店との違いを解説します!

総代理店契約とは、製品やサービスのマーケット展開で重要な位置づけとなる契約形式の一つです。
ただ、総代理店契約とは何だろう?代理店や販売店とどう違うの?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事では総代理店契約とは何かについて詳しく解説します。

💡POINT
★執筆者情報★
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日々様々な代理店展開や構築業務に携わっている目線での一言などを交えながら記事を書き進めて参ります。

総代理店契約の定義と基本知識

まずは、総代理店契約の定義と基本知識について見ていきましょう。

総代理店の役割とは

総代理店とは、複数の代理店をまとめて管理する立場にある代理店を指す言葉です。
メインの業務は全ての代理店の管理および新規代理店の開拓です。
また、時には代理店同士で情報を交換する場を設けて市場の動きやニーズを掴み、商品やサービスが効率よく世の中に流通していく事をサポートすることも総代理店の業務になります。

一般的な代理店との違い

一般的な販売代理店と総代理店の違いは、その役割にあります。
販売代理店は特定の地域や市場で直接お客様に商品やサービスを届けるのが主な仕事です。
一方、総代理店は商品やサービスを販売することが主たる業務ではありません。
メインの業務は傘下の代理店のマネジメント業務になります。

▼総代理店の主な業務一例
・各代理店の営業実績管理
・在庫状況の把握
・販売スキルの向上支援
・顧客満足度の維持向上

💡POINT
中には自らが先陣を切って販売活動されている総代理店様もいらっしゃいます。
エリア専任の代理店制度(例えば、各都道府県に1社しか代理店をおかず、その統括を総代理店が行う)場合などは代理店の数に上限があるため、自らが販売活動をする余地もあることがあります。

▶︎関連記事:代理店とは?役割とメリットや、販売店との違いも解説!

一次代理店との違い

代理店制度における総代理店と一次代理店は、表面的な業務内容は類似しているもののその位置付けと権限は大きく異なります。
総代理店はメーカーと同等に近い権限を持ちます。
総代理店は一次代理店を含むすべての代理店の統括者として、店舗開拓から販売網全体の指揮・監督までより広範な責任と権限を有します。
一次代理店はメーカーの下位に位置し、二次代理店以下の管理・支援を担当する中間管理的な立場です。

💡POINT
噛み砕いてお伝えすると、総代理店は代理店制度の枠組みの外側にいる監督のようなイメージです。
下記がイメージ像です。
===========

メーカー
総代理店
━━━↑ 監督側 ↑━━━
一次代理店

二次代理店
(以下続く)

===========

輸入総代理店の役割

海外のメーカーやブランドの商品を自国に輸入し、その販売や流通を独占的に管理する会社のことを輸入総代理店と呼びます。

商品の輸入手続きや物流管理から、国内における販売戦略の立案まで幅広い役割を担います。

必要に応じて小規模な代理店を通じて流通網を広げたり、商品の保証や修理対応を一手に引き受けたりすることも重要な業務です。

海外の商材を扱う際に、輸入業務そのものに焦点を当てた呼称としてビジネスの現場で頻繁に使用されています。

日本総代理店の特徴

日本総代理店とは、特定の海外ブランドの日本国内における販売戦略などを独占して行う企業を指します。

輸入総代理店と同じく海外の商材を扱う立場ですが、日本という特定のエリアでの独占的な権限に重きを置いた表現です。

日本市場の特性に合わせた独自のマーケティングを展開し、ブランドの認知度向上やシェア拡大を目指すことが主な目的となります。

海外メーカーの意向を汲み取りつつ、日本の消費者に適した形で製品やサービスを提供するための橋渡し役として機能します。

総代理店契約のメリット

次に、総代理店契約のメリットとその理由について見ていきましょう。

独占販売権が手に入る

独占販売権を得ることで特定の地域や商品において、他の事業者が入り込むのを防ぐことが可能です。
過度な価格競争を避けながら、自社の商品の需要を安定させることができる可能性がアップします。
競合の代理店が存在しない中で販売戦略を立案できるため、激しい販売競争に神経をすり減らす心配も減るでしょう。

メーカーとの関係性が強化される

総代理店契約を結ぶと、メーカーとの直接的なコミュニケーションが増えます。
製品に関する情報を詳しく共有できたり、共同でマーケティングを行う機会も得られるでしょう。
このように、総代理店制度はこうした交流が日常的に発生するため、メーカー側も市場の動向を把握しやすくなり、総代理店としても製品の特性や強みを理解しやすくなるというWIN-WINな関係が出来る仕組みです。

顧客への直接営業が不要になる理由

総代理店契約を結ぶと、顧客への直接営業活動の負担を軽減できます。
先述の通り、総代理店のメイン業務は販売活動ではなく、傘下の代理店の指導や代理店の開拓です。
販売活動は代理店や販売店が大半を担うため、直接営業に時間を取られず自分たちの仕事に集中できるのが魅力です。

▶︎関連記事:代理店営業とは?仕事内容や直販との違い、年収、成功のコツを解説

💡POINT
総代理店制度はある程度の代理店数がある場合に導入されることがほとんどであり、代理店の総数が少ないうちはメーカーや運営本部が直接指導&管理にあたることが多いようです。
後のトピックで触れますが、代理店が少ないうちに総代理店を導入することによるデメリットも存在します。

総代理店を活用するデメリット

メーカー側が総代理店契約を結んで販売を委託する場合、いくつかのデメリットも存在します。

メリットだけでなく、事業の成長に影響を及ぼす可能性のある注意すべき点もあわせて把握しておくことが重要です。

ここでは代表的なデメリットを解説します。

ノウハウの蓄積不足による影響

総代理店に業務を委託することで、自社内に販売やマーケティングの専門知識、顧客対応の経験などが蓄積されにくくなります。

総代理店が間に入ることで、市場の生の声や顧客の反応を直接得られる機会が減少してしまうためです。

このようなノウハウの蓄積不足は、製品の改善や新しいサービスの開発を遅らせる要因となり、企業の長期的な成長戦略に悪影響を与える恐れがあります。

事業の改善を進めるためには、定期的な情報共有の場を設けるなどの対策が必要となります。

外注コストによる利益率の低下

総代理店を活用する場合、代理店に対する報酬や販売手数料といった外注コストが必ず発生します。

自社で直接販売を行う直販体制と比較すると、総代理店と傘下の代理店に支払う中間マージンが必要になるため、メーカー側の利益率が低下しやすい点が大きなデメリットとなります。

事業の収益性を保つためには、支払うコストに見合うだけの販売網の拡大や、全体的な売上増加を実現できる仕組みづくりが求められます。

直販の利益率と代理店展開のコストを比較検討し、慎重に判断を下すことが不可欠です。

代理店に対するコントロールの難しさ

総代理店はメーカーから独立した別組織であるため、自社の方針や営業戦略を末端の代理店まで完全に浸透させることが難しい場合があります。

総代理店が独自の販売手法を採用したり、メーカーの意図するブランドイメージと異なるプロモーションを行ったりするリスクが存在します。

メーカー側が販売活動のすべてをコントロールできない点は、ブランドの統一感を維持する上で注意すべき課題です。

そのため、契約段階でプロモーションのルールを明確にしておくことが求められます。

総代理店契約と関連法規

総代理店契約と関連法規について見ていきましょう。

総代理店は独占禁止法に抵触する?

結論から申し上げますと、心配する必要はありません。
総代理店契約によって独占販売権を持つこと=独占にあたるのでは?という心配が浮上します。
当該商品やサービスを取り扱いたいと思った際には代理店に加盟すれば販売可能なことに加え、類似の商品や数多の小売店間で自由競争があるため、独占には当たりません。

💡POINT
下記のような点にはあらかじめ注意が必要です。
・代理店に対する販売価格の直接指示は避ける
└代理店自身で価格を決められるようにする必要があります。
・並行輸入品に対する取り決めを交わす
└廉価な商品が市場に出回る可能性があります。従って、例えば『保証は正規品に限る』などの差別化を図る必要はあります。

その他、法務担当に確認されることをお勧めいたします!

総代理店取引契約書に記載する主な項目

総代理店取引契約書を締結する際は、メーカーと総代理店の間で生じる可能性のあるトラブルを未然に防ぐため、明確なルールを定める必要があります。

ここでは、契約書に必ず盛り込むべき主な項目について詳しく解説します。

契約期間に関する取り決め

総代理店取引契約書を作成する際は、契約の有効期間と更新条件を明確に記載します。

自動更新の有無や、契約を打ち切る際の事前通知の期限などを具体的に定めることが求められます。

契約の解釈を巡る認識のズレをなくすためにも、可能な限り詳細な記述が必要です。

期間を明確にすることで、メーカー側は販売実績に応じた契約の見直しがしやすくなり、総代理店側も安定した事業計画を立てやすくなります。

営業の業務範囲の指定

総代理店がどの地域で、どの商品やサービスを取り扱うのかという業務範囲を具体的に定めます。

これにより、メーカーが直接販売を行う領域や、他の販売チャネルとの競合を防ぐことが可能になります。

業務範囲を限定することで、独占販売権が及ぶ範囲を正確に把握することができます。

万が一、指定された領域外での営業活動が行われた場合の対応についても、あらかじめ契約書に盛り込んでおくことが推奨されます。

手数料の支払い条件

総代理店が受け取る手数料の計算方法や支払い条件を明記します。

総代理店制度においてはお金に関するトラブルが起こりやすいため、報酬を支払うタイミングや銀行振込の手数料負担など、詳細な条件まで漏れなく契約書に記載することが重要です。

さらに、売上目標が未達成だった場合のペナルティや、反対に目標を大きく上回った際のインセンティブについても定めておくことで、販売意欲の向上を促す効果が期待できます。

明確な報酬体系は相互の信頼関係を築く基盤となります。

商標権の利用ルールの設定

メーカーが持つブランド名やロゴマークといった商標を、総代理店がどのような条件で使用できるのかという権利関係について、契約書内でしっかりと定めておくことが求められます。

商標の無断使用やイメージを損なうような利用を防ぐため、事前確認のプロセスを設けることも効果的です。

契約が終了した後に、商標の利用を速やかに停止させるための条項も不可欠な項目となります。

残った在庫の取り扱い方法についても、トラブルを避けるために詳細を記述しておくことが望ましいです。

総代理店を募集する方法

効率よく総代理店を探す方法はどのようにすれば良いのでしょうか?

既存代理店の中から選定する

現在抱えている代理店の中から選定する方法がベストです。
総代理店になる上での適格基準はいくつか存在します。

・メーカーとの関係性が良好であること
・事業ビジョンやミッションを共有出来ていること
・優秀な販売実績があること
・商品やサービスの知識が豊富にあること
・顧客との対応が問題なく出来ること
・社外企業とのマネジメント適正があると認められること

上記の要件を満たす代理店を選定し、総代理店の打診を行うのがベストでしょう。

▶︎関連記事:代理店開拓ノウハウの全手順|売れる営業パートナーの募集から育成まで

既存代理店から選定する際の注意点

総代理店を選定する上で代理店の母数が十分にあるかどうかが非常に肝心です。
総代理店は代理店網の管理・統括が主な業務であり、その運営コストを賄うためには、一定数以上の代理店からの収益が必要です。
もし代理店が少数しかいない場合下記のようなエラーが発生する可能性が高いです。

・管理コストが売上に見合わない
・総代理店としての役割が十分に機能しない
・投資対効果が低く、収益性が悪化する
・スケールメリットが得られない
・総代理店制度を維持する経済的合理性が失われる

代理店募集サイトで募集する

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さらに、総代理店も決まって本当に助かっています!
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まとめ

総代理店は代理店制度における重要な存在でありながら、一般的な代理店との違いが分かりにくい部分があります。
本質的な違いは、一般代理店が直接販売を担当するのに対し、総代理店は代理店の管理・新規開拓をメイン業務としている点です。
また、一次代理店と似た役割を持ちますが、総代理店はメーカーと対等な立場で全代理店を統括する特別な権限を持っています。

一方、総代理店を選定する上では十分な数の代理店が必要です。
既存代理店から選定する場合は実績や適性を見極め、一から構築する場合は専門サイトの活用も一案です。

ぜひ当記事を参考にしていただき、総代理店の活用にお役立てください。

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カケハシ運営事務局 川崎

カケハシ運営事務局 川崎

SANGO株式会社 / マーケティング責任者
訪問販売営業としてSANGO株式会社に入社。現場営業と管理職を経験。
その後法人事業部にコンバートされ、新規事業としてカケハシの構想段階から実務に携わる。
カケハシでは新規営業、掲載実務、顧客伴走支援を経て、現在はSEO対策、広告運用、マーケティング&分析などの領域を担当。

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